前回、Instagramでこんな投稿をしたら、たくさんのご質問をいただきました。
https://www.instagram.com/p/B07LrDfFJa9/
今回は頂いたご質問への回答と、投稿の真意について書いていきます!
気になる人はぜひ読んでくださいね~!!
目次
自己肯定感と承認欲求について
前回の投稿でいただいたご質問です。
◆自分からアピールすることは承認欲求になってしまうのでは?
◆自己アピールは欲しがりにならない?黙っていて言われたほうが嬉しい!
◆「似合っている?」と聞かれて「似合っていない」とは言えない。そもそも自分が好きな服着たらいいだけだと思う!
◆反応が薄いとショック、以前勇気を出してアピールしてみたけど「似合ってない」と笑われた。もう二度と言わない。
コメントいただきありがとうございます。
承認欲求や欲しがりについては下記で解説しますね。
その他のご質問には最後のほうに回答していきます!
自己肯定感を高めるために必要な心の栄養素
気軽にLikeをもらう事の目的は、自己肯定感を高めることです。
その意味をお伝えする前に、過去に行われた悲しい実験のお話をしたいと思います。
悲しい過去の実験
第二次世界大戦後、アメリカの精神科医であるルネ・スピッツ博士は、孤児55人に対し、ある実験をしました。
戦後の劣悪な環境の中、最高の環境を与えて子供を育てる実験です。
キレイな施設で、食事やおもちゃ、教材を与えました。
でも、話しかけることも目を合わせることもせず育てます。
その中で子供たちがどう成長していくかを観察しました。
博士は「衛生的でいい環境下で育てられた子供は接触の有無にかかわらず、よりよく成長する」ということを証明したかったそうです。
しかし、実験結果は…。
55人中、27人が2年以内に、17人が成人になる前に亡くなりました。
さらに成人後も生き残った11人には知的障害や情緒障害が残ってしまったそうです。
とても悲しい実験ですよね。
このことから言えるのは、人は人と関わらないと生きていけないということです。
自己肯定感を高める心の栄養素とは?
実験からも分かるように、体にも栄養が必要なのと同じで心にも栄養が必要です。
心の栄養素とは、心地よいスキンシップやコミュニケーションのこと。
例えば、にっこりとほほ笑む、笑顔で挨拶をする、頭をなでる、抱きしめる、好きだよ、きれいだね、かわいいね、素敵だね、すごいね、頑張ったね。
そんな心地のいいスキンシップや言葉は、『栄養素』として心を満たしてくれます。
1つ言葉(態度)が、1粒のサプリメントのようなもの。
そしてその栄養素はビタミンなどと同じように、毎日消化されていきますので継続的に補給する必要があります。
心の栄養素は、他者から『受け取る』こと、自分が『与えられる』こと、そして欲しい時に『求められる』人になることが大切です。(もらってばかりだとダメですよね)
Instagramで『気軽に求めて受け取ろう!』というのは、心の栄養素を『求める』ことも必要だと伝えたかったのです。(ややこしくてゴメン(*ノωノ)!)
ちなみに自己肯定感の高い人は、自分で自分に必要な栄養素をある程度補給することができます。
でも自己肯定感が低い人からしたら求めるのは『承認欲求』とか『欲しがり』なのでは?と不安になってしまいますよね。
その理由をご説明します。
自己肯定感の低い人は承認欲求を悪いものだと思っている
自己肯定感の低い人は、『認められたい』という自分の気持ちに後ろめたさを感じています。
なぜなら、自分が自分を認めていないから。
営業マンが「うちの商品ホントに性能悪くてしょーもないんですが、買ってくださいよ!」と言われたら「はあ???」となりますよね。
価値の低い自分を『認めてもらいたい』と思うことに後ろめたさを感じるから、『承認欲求と思われたらどうしよう…』と感じてしまうのです。
承認欲求は誰でも持っているもの
マズロー欲求5段階説にもあるように、『承認欲求』は誰にでもあるものです。
アブラハムマズローはアメリカの心理学者。
人間の欲求を5段階説(欲求のピラミッド)で表現した。
生理的欲求:食欲・睡眠欲・性欲安全欲求:安全に暮らしたい欲求
社会的欲求:社会や家族などに所属したい欲求
承認欲求:認められたい欲求
自己実現:自分の価値を引き出し成長したい、創造的活動をしたい欲求
※ピラミッドの下層が満たされれば、上層の欲求を満たしたくなる。
このように、承認欲求はだれでも持っている欲求です。
『私は愛情が欲しい、他者から認められたい』という欲求を素直に受け入れること。
そのことが腑に落ちれば、「まずは自分が自分を認めてあげよう」という考えに変わってきます。
営業マンが自社商品に惚れ込むのと同じイメージです。
自分で自分を満たすことができるようになれば、後ろめたい気持ちは無くなってきます。
『自分で満たせるなら人に求めなくていいのでは?』と思いますよね。
確かに自己肯定感が高まれば『人から認められたい』という気持ちは少なくなっていきます。
しかし、恋愛や友人関係など人とのコミュニケーションを円滑にするためには、ちゃんと求められることも大切なんです。
例えば自己肯定感が高くても落ち込むことはあるし、ホルモンバランスが崩れて調子が悪くなることもあります。
いつも心が満タンに満たされるわけではなく、その時の状況に応じて減ったり増えたりと揺らいでいるわけです。
心の状態は他者には分かりません。
少なくなったらちゃんと求められること。
元気が出ない時にヘルプを出せること。
それができない人は、孤独になっても助けを求めることに後ろめたさを感じ、さらに孤立していくという可能性があるのです。
なので、気軽なLikeから求めて受け取って、他者とコミュニケーションを取るクセをつけておくのはとてもいいことで、それによって自己肯定感も上がってきます。
心には無視・無関心が一番つらい
実験からも分かるように、人が一番つらいのは「無視」や「無関心」です。
体で例えると『食事をとらない』のと同じ状況です。
食事をとらないと体も飢餓状態になります。
飢餓状態になれば、体に悪い物でもなんでもいいから食べたいと思います。
心も同じ。
無視されるくらいなら、傷つけられてもいい、雑に扱われてもいいから他者と関わりたいと思ってしまいます。
彼に会えば傷つけられ、辛い思いをすると分かっていても離れられない。
そんな状況と同じです。
傷ついても、無視されるよりマシだと思ってしまうんです。
ご質問への返答
ここからは頂いたご質問に回答していきます!
「似合っていると聞かれて似合っていないとは言えない」自分が好きな服を着ればいいのでは?
ごもっともです。(*´ω`*)w
自分が好きな服なら別に反応なんて気にしなくてもいいですよね。
大切なのは、無理に褒めることではなくて、好意的な反応を返すということなんです。
例えば友人から「このワンピースどう?似合う?」と聞かれたけど全然似合ってなかったとします(*´з`)。
このときは、正直に思ったことを言っていいんです。
でも言い方が大事です。
「素敵なワンピースだね!でも私は前に来ていた〇〇のほうが好きだったかも!」でもいいし、「いいね!それならヘアスタイルも変えてみたらいいかも!!」という感じ。
褒めてもらうことが目的ではなく、コミュニケーションを取ることが目的で、結果として好意的な会話が続けばOKです。
インスタではlikeだけ協調して書いてしまって申し訳ないです。(分かりにくいですよね(;´・ω・))
アピールして反応が薄い・ダメ出しされるとショック
例えば勇気を出して着たワンピース、「似合ってるかな?」と聞いて「似合ってねーし!!笑」とからかわれたり、「う、うん。いいんじゃないかな…」と反応が薄かったりするとショックですよね。
トラウマになってワンピースなんて二度と着ない!!と思っちゃいますよね…。
特に「似合ってないwww」とか、ものすごく無神経で腹が立ちます。
でも、やっぱり求めることを辞めたらいけないと思うんですよ。
一番理想は、受け取り、与え、求めることができる人になること。
そこを諦めちゃダメだなと思うんです。
例えば「裏切られたからもう二度と人なんて信用しない」と同じようなことだと思うんです。
確かにトラウマになるけど、やっぱり人を信用できるようになりたいし、信じることを諦めたくないと心のどこかで思うのではないでしょうか。
「似合ってねーwww」と平気で言える人の方がおかしいし、そんな人の言うことは無視でいいと思います。
自己肯定感と承認欲求 まとめ
いやー、分かりにくくてすいませんでした…(/ω\)
「私が求めたら承認欲求って言われそう」と不安な方は、まずは信頼できる人に求めてみてください。
また、自分から積極的にLikeを言ってみるのもおススメ!
「髪切った?似合ってる!!」
「その服素敵だね!」
いつも心の中で思っていたけど、わざわざ言っていなかった気持ちを伝えてみるんです。
そうすれば相手からも好意的なlikeを受け取る機会が増えてきます。
そのやりとりが盛んになっていけば、自己肯定感を高めることに繋がってきます。